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ビタミンDを多く含む食品20選|鮭・しらす・きのこの含有量

9 分で読めます著者:7iu.net

ビタミンDが多い食品と食べ物のイメージ

ビタミンDが多い食品を知ろう#

ビタミンDは骨の健康、免疫機能の維持、筋肉の機能に欠かせない脂溶性ビタミンです。日本人の多くがビタミンD不足の状態にあると報告されていますが、実は日本の食文化にはビタミンDを豊富に含む食材が数多く存在します。

厚生労働省の「日本人の食事摂取基準(2020年版)」では、成人のビタミンD目安量を8.5μg(340 IU)/日と定めています。この数値は日光による皮膚での産生を含めたものであるため、食事からの摂取だけでなく、適度な日光浴も合わせて考える必要があります。

この記事では、文部科学省の「日本食品標準成分表(八訂)」のデータに基づき、ビタミンDを多く含む食品をランキング形式でご紹介します。日々の食事でビタミンDを効率的に摂取するための実践的なヒントもお伝えします。

ビタミンDの単位について#

食品中のビタミンD含有量は、μg(マイクログラム)またはIU(国際単位)で表示されます。

換算式:1μg = 40 IU

本記事では、日本の食品成分表に準拠してμg表記を基本とし、必要に応じてIU換算も併記します。IUとμgの詳しい換算については、IU・mcg・mg換算ガイドをご参照ください。

ビタミンDが多い食品ランキング【総合TOP20】#

以下は、日本食品標準成分表(八訂)に基づく、100gあたりのビタミンD含有量ランキングです。

順位食品名ビタミンD(μg/100g)ビタミンD(IU/100g)分類
1あんこうの肝110.04,400魚介類
2きくらげ(乾)85.43,416きのこ類
3しらす干し(半乾燥)61.02,440魚介類
4いわし(みりん干し)53.02,120魚介類
5いわし(丸干し)50.02,000魚介類
6身欠きにしん50.02,000魚介類
7すじこ47.01,880魚介類
8しらす干し(微乾燥)46.01,840魚介類
9いくら44.01,760魚介類
10かわはぎ43.01,720魚介類
11紅鮭(焼き)38.41,536魚介類
12紅鮭(生)33.01,320魚介類
13うなぎ(蒲焼き)19.0760魚介類
14干し椎茸(乾)16.8672きのこ類
15さんま(生)16.0640魚介類
16さば(水煮缶)11.0440魚介類
17ぶり(生)8.0320魚介類
18卵黄(生)5.9236卵類
19まいたけ(生)4.9196きのこ類
20エリンギ(生)1.248きのこ類

注: きくらげ(乾)は含有量が非常に多いですが、乾燥重量100gあたりの数値であるため、実際に摂取する量(戻した状態では5〜10g程度)を考慮する必要があります。

カテゴリー別ランキング#

魚介類のビタミンDランキング#

魚介類は日本の食卓においてビタミンDの最も重要な供給源です。日本人のビタミンD摂取量の大部分は魚介類から得られています。

食品名ビタミンD(μg/100g)1食あたりの目安量1食あたりのビタミンD
あんこうの肝110.050g55.0 μg
しらす干し(半乾燥)61.010g(大さじ2)6.1 μg
紅鮭(生)33.080g(1切れ)26.4 μg
紅鮭(焼き)38.470g(1切れ)26.9 μg
さんま(生)16.0100g(1尾)16.0 μg
うなぎ(蒲焼き)19.0100g(1串)19.0 μg
さば(水煮缶)11.090g(1缶)9.9 μg
まぐろ(赤身)5.080g(刺身5切れ)4.0 μg
ぶり(生)8.080g(1切れ)6.4 μg
かつお(生)4.080g(刺身5切れ)3.2 μg
あじ(焼き)8.960g(1尾)5.3 μg
ししゃも(焼き)1.230g(2尾)0.4 μg

ポイント: 鮭は1切れ(約80g)で26μg以上のビタミンDが摂取でき、1日の目安量(8.5μg)の約3倍を供給します。日常的に取り入れやすく、コストパフォーマンスにも優れた食材です。

鮭(さけ・サーモン)

鮭は日本人にとって最も身近なビタミンD供給源の一つです。紅鮭、銀鮭、サーモン(アトランティックサーモン)など種類によってビタミンD含有量に差がありますが、いずれも豊富です。

  • 紅鮭(生): 33.0 μg/100g — 最もビタミンDが多い
  • 銀鮭(生): 15.0 μg/100g
  • サーモン(養殖・生): 10.0〜16.0 μg/100g

焼き鮭、鮭フレーク、鮭おにぎりなど、さまざまな形で日常の食事に取り入れられます。

しらす

しらすは少量でも効率よくビタミンDを摂取できる食材です。ごはんにかけたり、サラダに添えたり、日本の食卓で手軽に使えます。

  • しらす干し(半乾燥): 61.0 μg/100g
  • 大さじ2杯(約10g)で6.1 μg — 1日の目安量の約72%をカバーできます

さんま

秋の味覚として親しまれるさんまも、ビタミンDが豊富な食材です。

  • さんま(生): 16.0 μg/100g
  • 1尾(約100g)で16.0 μg — 1日の目安量の約188%

さんまの塩焼きは、秋に積極的に取り入れたい一品です。

きのこ類のビタミンDランキング#

きのこ類は植物性食品の中で唯一、意味のある量のビタミンDを含む食品群です。きのこに含まれるのは主にビタミンD2(エルゴカルシフェロール)ですが、体内でビタミンDとして機能します。

食品名ビタミンD(μg/100g)特徴
きくらげ(乾)85.4乾燥重量のため実質摂取量は少ない
干し椎茸(乾)16.8天日干しでさらに増加
まいたけ(生)4.9生きのこの中で最も多い
エリンギ(生)1.2調理しやすい
しめじ(生)0.6日常的に使いやすい
えのき(生)0.9鍋物の定番

まいたけ

まいたけは、生の状態で食べられるきのこの中で最もビタミンDが豊富です。100gあたり4.9μgのビタミンDを含み、天ぷらや炒め物、鍋物などさまざまな調理法で楽しめます。

豆知識: まいたけは英語で「maitake mushroom」として海外でも注目されており、β-グルカンによる免疫賦活作用も期待されています。

干し椎茸

干し椎茸は、天日に干すことでビタミンD含有量が大幅に増加する食品です。これは、椎茸に含まれるエルゴステロールが紫外線によってビタミンD2に変換されるためです。

  • 干し椎茸(乾): 16.8 μg/100g
  • 生椎茸: 0.4 μg/100g

ヒント: 市販の干し椎茸を使用前に30分〜1時間ほど日光に当てると、ビタミンD含有量がさらに増加します。表面を上にして天日に当てるのが効果的です。

卵・乳製品のビタミンDランキング#

食品名ビタミンD(μg/100g)1食あたりの目安
卵黄(生)5.9卵1個の卵黄(約17g)= 1.0 μg
全卵(生)1.8卵1個(約60g)= 1.1 μg
プロセスチーズ0.61切れ(約20g)= 0.1 μg
普通牛乳0.31杯(200mL)= 0.6 μg
ヨーグルト0.0ごく微量

卵は手軽にビタミンDを摂取できる食品ですが、含有量は魚介類に比べると控えめです。毎日の食事に卵を取り入れつつ、魚介類やきのこ類と組み合わせることが効率的です。

ビタミンDを効率的に摂取するコツ#

1. 脂質と一緒に摂取する#

ビタミンDは脂溶性ビタミンであるため、油脂と一緒に摂取することで吸収率が向上します。

  • 魚を焼く・揚げるなど、油を使った調理法が効果的です
  • サラダにきのこを添える場合は、オリーブオイルやドレッシングをかけましょう
  • 干し椎茸を炒め物に使う場合は、油で調理することで吸収率が高まります

2. 調理法による含有量の変化を知る#

ビタミンDは比較的熱に強いビタミンですが、調理法によって含有量に多少の変動があります。

  • 焼く: ビタミンDはおおむね保持されます。鮭の焼き物は効率的な摂取法です
  • 煮る: 煮汁にビタミンDが溶出する場合があるため、煮汁ごと食べる料理(味噌汁、鍋物)がおすすめです
  • 干す・天日干し: きのこ類は天日に干すことでビタミンD含有量が大幅に増加します
  • 揚げる: 高温の油で調理しても、ビタミンDは比較的安定しています

3. 日本の食卓で実践しやすいメニュー例#

朝食の例

  • しらすご飯 + 味噌汁(まいたけ入り)
    • しらす10g:6.1 μg + まいたけ30g:1.5 μg = 7.6 μg
    • これだけで1日の目安量の約89%を達成

昼食の例

  • 鮭弁当(焼き鮭 + 卵焼き)
    • 焼き鮭70g:26.9 μg + 卵1個:1.1 μg = 28.0 μg
    • 目安量を大きく上回る摂取量

夕食の例

  • さんまの塩焼き + 干し椎茸の煮物
    • さんま1尾(100g):16.0 μg + 干し椎茸10g:1.7 μg = 17.7 μg
    • 十分なビタミンDを確保

4. 缶詰・加工食品も活用する#

忙しい日常でも、缶詰や加工食品を上手に活用することで手軽にビタミンDを摂取できます。

加工食品ビタミンD含有量活用のヒント
さば水煮缶(1缶 約190g)約20.9 μgそのまま食べても、サラダやパスタに
ツナ缶(1缶 約70g)約2.1 μgサンドイッチ、おにぎりの具材に
鮭フレーク(大さじ1 約10g)約3.3 μgご飯にかけるだけで手軽
いわし缶(1缶 約100g)約10.0 μg缶詰のまま夕食の一品に

ベジタリアン・ビーガンのビタミンD摂取#

動物性食品を摂取しない場合、ビタミンDの確保は特に注意が必要です。

植物性のビタミンD供給源#

  • きのこ類: まいたけ、干し椎茸、きくらげが主な供給源です
  • 天日干しのきのこ: 紫外線に当てることでビタミンD2が増加します
  • ビタミンD強化食品: 一部の豆乳やシリアルにはビタミンDが添加されています

サプリメントの検討#

植物性食品だけでは1日の目安量を満たすことが難しい場合が多いため、ビタミンDサプリメントの利用を検討しましょう。ビーガンの方は、地衣類由来のビタミンD3サプリメントも選択肢にあります。

サプリメントの選び方について詳しくは、ビタミンDサプリメントおすすめガイドをご覧ください。

季節による摂取戦略#

日本は南北に長い国土を持つため、季節と地域によってビタミンDの産生条件が大きく変わります。

夏季(5月〜9月)#

日照時間が長く紫外線B波が十分にあるため、適度な日光浴と通常の食事で十分なビタミンDを確保しやすい時期です。ただし、日焼け止めを全身に塗る場合はビタミンD産生が抑制されることに留意してください。

冬季(10月〜4月)#

特に関東以北では紫外線B波が弱くなり、皮膚でのビタミンD産生が大幅に低下します。この時期は、以下の戦略が重要です。

  • 魚介類の摂取頻度を増やす(週3〜4回以上)
  • きのこ類を毎日の食事に取り入れる
  • 必要に応じてサプリメントを利用する

日光とビタミンD産生の関係について詳しくは、ビタミンDと日光・紫外線の関係をご覧ください。

よくある質問#

ビタミンDが最も多い食品は何ですか?#

日本食品標準成分表に基づくと、100gあたりのビタミンD含有量が最も多い食品は**あんこうの肝(110.0 μg)**です。日常的に入手しやすい食品では、**しらす干し(半乾燥:61.0 μg/100g)や紅鮭(33.0 μg/100g)**が上位に位置します。

ビタミンDを食品だけで十分に摂取できますか?#

魚介類を日常的に食べる日本の食習慣であれば、食品からのビタミンD摂取量を相当確保することが可能です。例えば、鮭の切り身1切れ(約80g)だけで26μg以上のビタミンDが得られ、目安量(8.5μg)を大幅に上回ります。ただし、魚をあまり食べない方や冬季には不足するリスクがあります。

きのこのビタミンDは魚と同じくらい効果がありますか?#

きのこに含まれるビタミンD2と魚に含まれるビタミンD3は、いずれも体内でビタミンDとして機能しますが、研究によるとビタミンD3の方が血中25(OH)D濃度を上昇させる効果が高いとされています(PubMed: 22552031)。きのこ類は補助的な摂取源として有効ですが、主な供給源としては魚介類が優れています。

冷凍した魚のビタミンDは減少しますか?#

冷凍保存によるビタミンDの損失はごくわずかです。冷凍魚でも生魚とほぼ同等のビタミンDを摂取できますので、まとめ買いして冷凍保存することは合理的な方法です。

ビタミンDの効果について詳しく知る#

ビタミンDの健康への効果(骨、免疫、筋肉、メンタルヘルス)については、ビタミンDの効果と1日の摂取量ガイドで包括的に解説しています。

不足のリスクや症状が気になる方は、ビタミンD不足の症状ガイドもあわせてご覧ください。

まとめ#

日本の食文化には、ビタミンDを豊富に含む食品が多数あります。特に鮭、しらす、さんまなどの魚介類と、まいたけ、干し椎茸などのきのこ類は、日々の食事に取り入れやすい優れたビタミンD供給源です。

ビタミンDの効率的な摂取のポイントは以下のとおりです。

  1. 魚介類を週3回以上食卓に取り入れる
  2. きのこ類を日常の副菜や汁物に活用する
  3. 脂溶性ビタミンのため、油脂と一緒に摂取する
  4. 冬季は食品からの摂取量を意識的に増やすか、サプリメントを併用する
  5. 缶詰や加工食品も上手に活用し、継続しやすい方法を見つける

食事だけで十分なビタミンDを確保できているか不安な場合は、血液検査で25(OH)D濃度を確認することをおすすめします。

参考文献#

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